小児医療に係る相談支援体制の充実と小児科における付添入院の環境改善について②

2025/12/4

2025年12月3日

一般質問② 小児医療に係る相談支援体制の充実と小児科における付添入院の環境改善について

(2)小児科における付添入院の環境改善について

令和7年11月定例会 会議録より

◆福田吏江子

小児科における付添入院の環境改善についてです。

山口県立総合医療センターは、「県民の健康と生命を守るために満足度の高い医療を提供する。」を基本理念に、その目指す姿として、本県医療の中核的役割を担い、やさしく親切で信頼されるサービスを提供し、県民の暮らしを守り、親しまれ、地域に開かれた拠点施設として、現在、建て替え事業が進められています。

その施設整備では、本県の高度専門医療の拠点としての役割を果たすため、重症患者の方々への病床の拡充・集約や三次救急を中心とした救急医療の提供、精神病棟の整備、へき地医療の充実、ハイリスク妊産婦や重篤な新生児への対応、小児専門医療や小児救急医療、移植・再生医療などの先進的な医療の提供といった高度急性期医療や政策的医療の機能強化を実現する施設整備を行うとともに、一般病棟の全室個室化やアメニティの充実等による療養環境の向上、患者ニーズに配慮したゆとりのある病室の整備、患者・家族等のQOLの向上に資する緩和ケア病棟の整備など患者や家族にとって快適でやさしさあふれる施設整備の方針を定められています。

このような施設整備には、多くの県民の皆様の関心が寄せられていることですが、その中で子育て世代の皆様からは、小児医療体制の充実に加え、小児医療の付添入院の負担に関するお声をお聞きいたします。

こども家庭庁が2024年に公表した「入院中のこどもへの家族等の付添いに関する病院実態調査」のきっかけとなった実態調査で、認定NPO法人キープ・スマイリングが行った調査、過去5年以内に子供の入院を経験された方から回答いただいたデータをもとに「入院中の子どもに付き添う家族の生活実態調査」が2023年に報告されました。その中で、付添家族の負担が身体的にも精神的にも経済的にもとても大きいことが挙げられています。付添者の8割~9割の方が、食事介助や排せつケア、清潔ケア、服薬、見守り、寝かしつけ、遊び、お子さんの精神的支援など労力提供型の付き添いとなっていることが指摘され、付添者の半数以上の方が体調を崩され、十分な睡眠や食事もとれず、一日当たり6時間以上の時間で入院中のお子さんのお世話やケアを担われているとのことでした。

私も付添入院を経験された方々から、「子供と一緒にベビーベッドの中で寝ていた」「親のベッドが本当にせまい。」「食事が十分にとれない上にコンビニばかりになる」「大変すぎてシャワーを浴びていたかも記憶がない」「いつ退院できるかわからない中でのきつい毎日はつらかった」というように、付添入院が想像以上に過酷で大変であるという実態をお聞きしました。特に、寝られないという意見が一番に出て、そして次にごはんがつらいという意見が多いように思いました。反対に良かった点として「病院内の多目的室で遊べる環境があったのは良かった」「何かあったらすぐに看護師さんが来てくれたのは安心だった」というお声もありました。

国においても、付添入院の実態や課題が明らかになったばかりであり、入院中の子供への家族等の付添・面会に係る環境の改善へは始まったばかりともいえます。

山口県においては、今回の県立総合医療センター建て替えによってこれまで以上に、患者さんだけでなく、そのご家族にとっても安心して過ごせる医療環境となるように保護者の身体的・精神的な健康も考慮した施設整備や体制整備を進めることは、本県の小児医療の魅力や信頼性もさらに向上するのではないかと考えました。

そこで、お尋ねいたします。

県立総合医療センターの建て替えにあたり、付添や面会をされるご家族の負担軽減や環境改善について、具体的にどのように考えられ、施設整備や体制整備に取り組まれていくでしょうか。ご所見をお伺いいたします。

 

◎健康福祉部長

 小児科における付添入院の環境改善についてのお尋ねにお答えします。

医療ニーズが多様化・複雑化する中、県立総合医療センターが将来にわたって本県医療の中核的な役割を果たすためには、療養環境の向上に十分配慮した機能強化が必要です。

このため、県では、本年3月に策定した施設整備基本計画に基づき、付添入院の環境改善につながる、患者やご家族にとって快適で、やさしさにあふれる新病院の整備を進めているところです。

具体的には、小児科の病室に、簡易ベッドを設置できるゆとりあるスペースを確保し、ご家族が小児患者のそばで安心して見守られるようにするとともに、小児科病棟にプレイルームを設置するなど、患者やご家族の心身の負担を和らげる施設整備を行います。

加えて、県立総合医療センターが、将来にわたり地域の中核的な小児医療機関としての役割を果たせるよう、複数の診療科や多職種の連携によるチーム医療の推進に向け、診療科の適切な配置や動線の確保、カンファレンス室の充実を図るなど、小児医療の提供体制を強化することとしています。

県としましては、県立総合医療センターの機能強化により、患者やご家族の負担軽減につながる施設と体制の整備を図り、本県における小児医療の充実・強化に取り組んでまいります。

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