道路維持管理における警察との連携について
2026年6月25日
一般質問④ 道路維持管理における警察との連携について
令和8年6月定例会 会議録より
◆福田吏江子
外側線といった区画線の更新など、車などが安全かつ円滑に通行できる環境を確保するための道路の維持管理は、道路法における道路管理者、県管理道でいえば県の所管となっています。
その一方で、横断歩道、歩道前の停止線や、「止まれ」の路面標示といった交通規制のための道路標示の更新等は、道路交通法上、警察の所管となっています。
こうした法令上の役割分担から、 例えば、●●付近のラインが全部消えかかっているという通報を受けた場合でも、それぞれの管理者が所管するものをそれぞれにおいて予算措置し、発注、処置を行うといったことが起こり得、道路管理者が外側線だけ先に引き替えたが、警察による横断歩道と停止線の引き替えまでにはかなり時間がかかった、2回も交通規制をかけて対策したというような状態も起こり得ます。
私も以前、住民の方からのご相談 ごとで、このエリアのラインの塗りなおしの時期を教えてほしいという問い合わせをいただいた際に、計画について県土木、市役所、警察署とそれぞれにお聞きしたことがあります。その際には、塗りなおしの計画については、共有されていないように感じました。
そうした中、県においては、昨年度より、システムによる道路に係る通報内容の情報共有を図れる広域連携(群マネ)の取組を進めておられます。
群マネについては、それぞれがお互いの連絡のやり取りに時間を取られていたことが、これまでよりやりとりがスムーズになってきており導入効果が出ている、費用の面だけでなく見えない作業量や事務量の解消になっているという現場のお声もお聞きしました。
この中に警察を組み込むことができた場合、施設更新を実行できるまでのプロセスを短期に実現できたり、それぞれの施設の管理者間の伝言ゲームによる対応の漏れや遅れも解消でき、より良い道路維持管理に繋がるのではないかと思っています。何より、施工するタイミングを合わせることで交通規制の回数も減り、渋滞の発生抑制につながると考えます。
また、技術的な観点からみても、発注に当たっては、対応にあたる会社は、現状はそれぞれの入札で同業種の別会社が行っている可能性はありますが、区画線などのラインを引くのは同じ技術のため、どちらも同じ会社が施工できるのではないかと思います。
さらに、道路管理者が所管する道路標識の点検等ができる会社は警察が所管する交通規制標識(速度、停止、追禁、方向指示、駐禁等)の保守も行うことができるとも聞きます。
県では、今年度予算において、道路の区画線の更新に係る経費を大幅に増額されています。法令上の役割分担は理解しておりますが、県として、警察とより連携して道路維持管理ができれば、一層良好な道路空間の確保に繋がると考えます。
そこでお尋ねいたします。
県として、今後どのように警察とも連携しながら道路維持管理を進めていかれるのか、ご所見をお伺いたします。
◎土木建築部長
県では、日々のパトロールや道路利用者からの通報等により、異状箇所の早期発見や速やかな補修を行うなど、道路を良好な状態に維持するよう努めています。
お尋ねの区画線については、令和6年に策定した「山口県区画線維持管理計画」に基づき、摩耗や劣化の状況を把握した上で、交通量の多い箇所や歩道のない通学路など、現地の状況を踏まえ、緊急性や重要性の高い箇所から、順次更新しているところです。
具体的には、区画線の更新工事等に当たっては、その予定箇所や施工時期について、土木建築事務所と警察署で事前に共有し、効率的な区画線の維持管理の取組を進めています。
さらに、道路管理者と警察との一層の連携強化を図り、路面標示の効率的・効果的な維持管理を行うため、国、県、警察で構成する調整会議を昨年9月に設置し、取組の強化を図っています。
なお、維持管理に係るシステムは、周南地域の3市と連携し、道路の異状に関する通報など、緊急的な対応が求められる事象の情報を一元化して蓄積するものであることから、計画的に実施する区画線の更新については、既に構築している警察との連携体制のもとで対応してまいります。
