親子関係再構築支援体制整備事業について

2025/3/11

2025年3月11日

親子関係再構築支援体制整備事業について

令和7年3月環境福祉委員会より

◆福田吏江子

 親子関係再構築支援体制整備事業についてお伺いさせてください。 ご説明頂いたのですが、まず支援員配置に至った背景とその経緯、またこの現状、どのような課題があってこの事業をされておられるのかをもう少しお聞かせください。

◎こども家庭課長

 支援員配置に至った背景、経緯、また現状と課題ということですが、令和5年度の児童虐待相談対応件数につきましては、当時で852件ということで過去最多を更新しております。その影響で児童相談所職員の業務が逼迫しているという実態でございます。また、この852件のうち、過去にも虐待相談対応があって、再度施設入所等を行い、親子が分離されてしまったといったケースが41件生じております。そのような家庭を重点的に対応していく必要があると考えております。

 この児童虐待の再発する要因につきましては、それぞれの家庭において様々であり、その再発を防止するというために、個々の家庭に応じた専門的な支援プログラムといったものを提供して、親子関係を修復していくことが重要であると考えております。

 そのようなことから、このたび、児童相談所における親子関係再構築支援の取組が一層図られるよう各児童相談所に支援員を配置して、あわせて、福祉司、心理司の業務の支援をするということにしたところです。

◆福田吏江子

 ありがとうございます。個々の家庭に応じた専門的な支援を提供するということで各児童相談所に配置されるということですが、配置人数や、先ほど福祉司さんや心理司さんの業務を支援するということと、これに含めて支援によってどういった家庭に特に重層的・複合的な支援を行えるのか、どういった効果を見込んでこの事業に取り組まれるのかをお聞かせください。

◎こども家庭課長

 まず、支援員の配置につきましては、県内6児童相談所全てでございます。こちらに1名、ないし2名、それぞれ配置をしてまいります。

 支援員につきましては、市町や関係機関、例えば児童養護施設であるとか、里親さん、そのようなところとの連絡調整が主な業務となっております。

 その効果といたしまして、児童福祉司、心理司の業務をサポートすることによって、これら職員の負担軽減が図られるということを考えております。

 また、支援員の配置によりまして、児童相談所とそれから市町、あるいは児童養護施設等の関係機関、これらが連携をして、家庭の状況や支援方針、この共有を行って、それぞれの機関がその家庭に対して関わることによって重層的・複合的な支援が可能となっていくことから、親子関係の改善につながるというふうに考えております。

◆福田吏江子

 ありがとうございます。国のガイドラインというところにも、何よりもこの子供の権利の保障というところが重要であるという点で、子供たちを取り巻く環境づくりを支援するというのはとても大事な取組だと思っております。

 先ほど虐待を繰り返すというところで、虐待の世代間連鎖を防ぐというところも、この効果の中の取組の重要な一つだと思うのですが、先日の委員会の中で林委員からも御指摘があり、加害者の方のケアをという視点もそうなのかと思いまして、重要な取組だと思います。

 虐待を受けた方が親になって自分の子供を育てる中で、“自分は虐待を受けても守られなかった、つらかったのにどうして自分の子供は守られているんだろう…”と過去の自分との差という点ですごく葛藤が生まれて、自分も虐待の加害者になってしまうということもお聞きします。

 親が虐待をしてしまう原因や要因にしっかり目を向けるというのは、子供の環境、育ちを考える上ですごく重要なことだと思っておりますので、今後、今回の事業の効果がしっかり発揮されるように期待しております。よろしくお願いいたします。

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