女性にとって魅力ある企業の誘致について
2025/9/25
2025年9月25日
一般質問③ 女性にとって魅力ある企業の誘致について
令和7年9月定例会 会議録より
◆福田吏江子
次に、女性にとって魅力ある企業の誘致についてお尋ねいたします。
県では、私の地元である周南コンビナートを中心とした瀬戸内の基礎素材型産業やお隣の防府市の自動車関連産業など、本県の持つ高度技術や産業集積、世界的な市場の成長性等を踏まえた戦略的な企業誘致を推進しています。
村岡知事も産業維新の要として大変力を入れられ、半導体や蓄電池産業など時勢を捉えた誘致に取り組まれており、そして着実に成果を出されていると認識しております。
そうしたことを踏まえ、私は、本県経済の更なる成長・発展に向けて「女性」をキーワードとした企業誘致について提案したいと思います。
例えばですが、化粧品業界は、女性が多く働いており、美容や健康に関心が高い女性にとって魅力的な業界です。ライフスタイルの向上を重視する企業が多く、福利厚生や職場環境が充実しているところが多いのが特徴といえます。
またその職種も製造、マーケティング、研究開発、デザインなど、幅広く多様な職種があり、就活する女子学生に人気の業界のひとつです。 女性が多く働く業界でもあるため、企業誘致による女性の雇用機会を増やすことは、地元女性の県外流出防止に一定の効果があると思います。
また、山口県が化粧品業界の拠点として注目を集めることで、地域のブランドづくりにもつなげることができると考えます。特に「美 容」「健康」などのテーマは女性にとって関心の高い分野です。地元企業が優れた製品やサービスを提供し、県内で生産されるコスメとして注目されることで、女性にとって住みやすい地域としての認知も期待できます。特に化学コンビナートの製品の中にも化粧品材料があることなどからも親和性があるように思いました。
化粧品業界のように女性にとって魅力ある企業の誘致は、雇用創出や地域経済の発展、働きやすい環境の提供、ブランド価値の向上など、新たな地域の魅力向上として、女性の県外流出防止や県内流入促進に繋がる多くの可能性があるように思いました。
さらに、化粧品業界は、男性やシニア世代の美容意識の高まりから今後市場の拡大が見込まれますし、医療・健康産業は、将来的に自動車産業やICT産業をはるかにしのぐ市場規模に拡大すると言われています。
このほかにも、近年の就職市場の動向から、総合商社やメディア・広告業界、IT・テクノロジー業界、製薬・医療・ヘルスケア業界、エアライン業界などが女性に人気の業界と言われています。その中でもSNSやAlなど、デジタル関連産業の成長は著しく人気の高い業界と言われています。
以上、纏々 (るる) 取り上げましたが、これらは一つの例ではありますけれども、女性にとって魅力ある企業の誘致が、いかに本県経済の成長・発展に寄与するものか、ご理解いただけるのではないかと思います。
女性が働きやすい環境づくりについては、これまでも県では様々な事業を通して取り組まれており、その広がりも感じているところですが、今後は、若年層の女性の流出防止や流入促進の観点から、女性にとって魅力ある企業の誘致にもぜひカを入れていただきたいと考えます。
そこでお尋ねいたします。
山口県の産業構造や強みを踏まえつつ、女性の関心が高く、魅力ある企業の誘致について、今後県としてどのように取り組んでいかれるでしょうか、お伺いいたします。
◎産業労働部長
女性にとって魅力ある企業の誘致についてのお尋ねにお答えします。
企業誘致は、雇用の創出や経済の活性化など、多面的な効果をもたらすことから、本県の優れた産業集積や特性、今後の成長性を踏まえ、半導体や蓄電池、医療・ヘルスケア関連産業など、やまぐち産業イノベーション戦略に掲げる重点成長分野を中心に、積極的な誘致活動に取り組んでいます。
具体的には、知事によるトップセールスのほか、本庁や東京・大阪の企業誘致センターにおいて、精力的な企業訪問を行うとともに、企業立地フェアへの出展等を通じて、良好な交通アクセスや充実した産業インフラ、自然災害の少なさなど、本県の立地の優位性等をPRしているところです。
こうした中、本県においても、若者や女性の県外流出等により人口減少が進んでおり、医療・ヘルスケア関連やIT関連産業など、女性に魅力ある雇用の場を確保し、県内就職を図ることがますます重要になっています。
このため、まず、医療・ヘルスケア関連企業の誘致に向けて、お示しの化粧品関連企業を含め、重点的な訪問活動等に努めており、その結果、大手医療機器メーカー等の進出が実現したほか、大手食品メーカーと連携した県内企業のヘルスケア関連産業への新規参入等への支援も行っています。
また、IT関連企業の誘致に向けて、市町と連携した取組を進め、毎年5件を上回る進出が実現するほか、県内大学での相次ぐ情報系学部等の新設を好機と捉え、首都圏等から本県への進出を検討するIT関連企業に対するセミナーを開催し、豊富な人材をPRするなど、取組の強化を図っています。
さらに、女性等に人気の高い事務・研究開発部門などの本社機能移転に向けても、国や県独自の支援制度を活用し、企業への働きかけを行っており、これまでに大都市圏からの研究所の移転が実現するなど、着実な成果を上げています。
県としては、引き続き、本県の産業構造や強みを踏まえながら、市町等と連携し、女性の流出防止や流入促進につながる、女性にとって魅力のある企業の誘致に取り組んでまいります。
