国際交流の推進について
2026年6月25日
一般質問③ 国際交流の推進について
令和8年6月定例会 会議録より
◆福田吏江子
国際交流の推進についてお尋ねいたします。
法務省の出入国在留管理庁のデータによりますと、令和7年末現在における在留外国人数は日本全体で412万5,395名であり、これは前年末に比べて35万6,418名9.5%の増加で、過去最高を更新したとともに初めて400万人を超えました。
本県におきましても、令和2年末の17,279名から令和7年末に22,539名と、在留外国人数はじわじわと増えている状況です。国籍別の多い順でベトナム、韓国、インドネシア、中国、フィリピンなど様々な国から、特に技能実習や特定技能を理由として中長期在留されています。
県ではこれまで、様々な国との交流や国際理解の推進、多文化共生社会の推進、留学生や青少年の交流などの取り組みを進められてきており、これらの取組によってお互いの理解を深めるとともに本県への愛着をもつ海外の方々を着実に増やしてこられたと捉えております。また本県は、産業分野においても県産品の輸出や人材確保などで海外と連携した取組も進められ、本県に関わりを持つ海外の方が増えるなど、国際交流の機会が増加しています。
このような流れの中に昨今、地方創生の重要な視点の一つとなっている関係人口の概念を取り入れることで、従来の国際交流よりもさらにより深く地域と関わる継続的な繋がりを増やしていけるのではないかと考えました。
ひとつは、山口県にゆかりのある海外の方とのネットワークの構築が考えられます。
かつて山口県で学んだ留学生や働いた技能実習生・特定技能外国人、交流事業参加者、山口県を訪れたことのある観光客など、帰国後もつながりを続けられるアルムナイやデジタルコミュニティの構築や山口県の情報発信の仕組みを作ることで、リピーターや長期滞在、ビジネスパートナーへとつなげていくことができると考えます。
以前、秋田県にあります国際教養大学で、一つの学年分の留学生が世界中から集まり、一年後に帰国されるが、年一回「秋田竿燈まつり」のときに秋田に帰ってくるという関係が続いているとお聞きしました。その地域や文化を心から好きになり、継続的に自らの意思で関わり続ける関係性が地域の活性化にもつながっていると感じました。
仕事のためにたまたまここにいるというだけではなく、「山口県が好きだから来る、好きだから住む」という心からの選択をする人が増えることは、何より将来にわたって地域の安全な発展にもつながると考えます。
先日、周南市内で技能実習生として働くインドネシアの方々とお話しする機会をいただきました。彼らは、地域のお祭りや清掃活動にも参加され、初めてのお神輿や川の清掃は暑かったけれど全部楽しかったと笑顔を見せてくださり、山口県での暮らしについても、道路や川の水がきれい、いい会社に入れて良かった、ごはんがおいしい、光市や下関市に花火を見に行って楽しかった、お給料でお母さんに洗濯機を買って送ってあげたことなどたくさんの想いを教えてくださいました。3年間の期間を終えるとインドネシアに帰られますが、山口県に来てよかったとお話してくださいました。
地域の一員として、日本での生活を大切にされながら、山口県を好きだからという理由で選んでくれる海外の方と良好な関係を育むことは、将来的な関係人口の創出にも繋がる可能性もあり、本県を応援してくださり関わっていただける国内外の交流人口の拡大に向けた国際交流の取組がますます重要になってくると考えます。
そこでお尋ねします。
県では今後、国際交流にどのように取り組んでいかれるのか、ご所見をお伺いします。
◎知事
人口減少や担い手不足が進む中、私は広く世界に目を向け、各国や地域との交流を進めるとともに、本県と関わりを持つ海外の方々との継続的な関係づくりを進めていくことが、活力ある県づくりにつながるものと考えています。
このため私は、これまで友好・姉妹提携先等との交流を進めるとともに、本県にゆかりのある大切なパートナーである在外山口県人会との関係強化を図るなど、海外との幅広い人的ネットワークの構築に努めてきたところです。
こうして本県と関わりを持たれた方々に加え、外国人観光客や技能実習生、留学生等、本県を選び、訪れた方々が、本県を心から好きになり、帰国後も自らの意思でつながりを持ち続けていただくことが、重要であると考えています。
まず、外国人観光客については、玄関口となる新山口駅への観光コンシェルジュの配置や、ボランティアガイド等を対象とした研修会の開催を通じ、県内各地で心のこもったおもてなしを行っており、これにより観光の満足度を高めていきます。
さらに、外国人向け観光パンフレットにQRコードを掲載し本県の観光情報を紹介する多言語対応ウェブページに誘導するほか、SNSや海外メディアを活用した情報発信を引き続き実施し、リピーターの獲得につなげていきます。
また、技能実習生などと住民との交流が進むよう、地域行事への参加に際し受入企業等を支援するほか、国際活動団体や留学生が参加する「やまぐち国際交流フェスタ」を開催するなど、本県への愛着を深める取組を進めています。
私は、今後とも、こうした取組を通じ、本県と関わりを持つ海外の方々との継続的な関係づくりを進め、関係人口にもつながる国際交流の推進に取り組んでまいります。
