2023年6月29日
一般質問② こども政策決定過程におけるこどもの意見反映について
令和5年4月1日にこども基本法が施行されるとともに、こども家庭庁が設置された。こども基本法においては、基本理念として、全ての子供について、年齢や発達の程度に応じた子供の意見の尊重が掲げられるとともに、こども施策の策定等に当たって、子供の意見の反映に係る措置を講ずることとされている。
こどもまんなか社会を実現するために、県としては、どのように子供たちからの意見を取り入れ、また、県の取り組みを子供たちにしっかり伝えるにあたり、どう取り組んでいくのか、伺う。
山口県知事の答弁
次代を担う全ての子供たちが、健やかに成長していく社会を実現していくためには、子供の権利が尊重され、子供の利益が考慮されることが重要と考えています。今後は子供施策の推進にあたり、法の基本理念等に基づき、子供の意見を聴取するとともに、子供にしっかりと県の取り組みを伝えていくことが必要です。このため、昨年度から、子育て文化審議会において、子供の意見聴取の在り方について、議論を進めており、今後、議員お示しの「こども若者★いけんぷらす」なども参考に、子供を対象としたアンケートやヒアリングなど、効果的な実施方法について、具体的に検討していくこととしています。私は、子供たちが健やかに成長することができるよう、子供の意見にしっかりと耳を傾け、子供と子育てにやさしい社会づくりに取り組んでまいります。
「こども若者★いけんぷらす」とは?
こどもや若者が様々な方法で自分の意見を表明し、社会に参加することができる、こども家庭庁の新しい取組です。
<行う目的>
- こども・若者のみなさんが政策に対して意見を伝えて、政策を決めるプロセスに主体的に参画する機会・場を得ること。
 - 政府が、こども・若者のみなさんの意見を広く聴いて、制度や政策に反映し、制度や政策をより良くすること。
 - 社会全体にこの取組を広く発信することで、こども・若者の意見を聴くことの大切さについての理解をひろげること。
 
詳しくはこちら↓
令和5年6月定例会 会議録より
◆福田吏江子
こどもまんなか社会の実現について、お伺いいたします。
こども政策決定過程における子供の意見反映についてです。
令和5年4月1日にこども基本法が施行されるとともに、内閣府の外局として、こども家庭庁が設置されました。
こども基本法においては、基本理念として、全ての子供について、年齢や発達の程度に応じた子供の意見の尊重が掲げられるとともに、子供施策の策定等に当たって、子供の意見の反映に係る措置を講ずることとされております。
このこども家庭庁において、こども・若者意見反映推進事業、通称こども若者★いけんぷらすが実施されており、これは、子供や若者が様々な方法で自分の意見を表明し、社会に参加することができる新しい取組です。
小学1年生から20代の方であれば、誰でも、いつでも登録できるもので、現在、この取組に参加し、子供・若者に関わる様々なテーマについて広く意見を伝えるぷらすメンバーの募集がなされており、山口県の多くの子供たちにもご参加いただきたいと願っております。
ぷらすメンバーに登録すると、対面やオンライン、SNSでの意見交換やアンケート、投票等に参加して、制度や政策に対して意見を伝えることができ、政策を決めるプロセスに主体的に参画する機会が得られます。
本県においても、子供たちの意見を聞き入れるような取組が今後必要ではないかと思います。
その中で、例えば、学校で導入されております一人1台端末を活用するなど、教育分野と連携し、子供たちがアクセスしやすい手段にも考慮する必要があると思います。
また、子供たちから意見を取り入れるには、何より本県が行っている子供施策を、子供たち本人に分かりやすくしっかり伝えていくことが重要です。
子供施策に関わる様々な政策情報が、子供たち本人の日々の生活の中で目に触れやすくなることは、子供たち一人一人の最善の利益につながるとともに、社会の発展につながると考えます。
そういったこどもまんなか社会を実現するために、県としては、どのように子供たちからの意見を取り入れ、また、県の取組を子供たちにしっかりと伝えるに当たり、どう取り組んでいくのか、お伺いをいたします。
◎知事
こどもまんなか社会の実現に関し、子供政策決定過程における子供の意見反映についてのお尋ねにお答えします。
私は、次代を担う全ての子供たちが、健やかに成長していく社会を実現していくためには、子供の権利が尊重され、子供の利益が考慮されることが重要と考えています。
国においては、本年4月にこども基本法が施行され、新たに設置されたこども家庭庁の強いリーダーシップの下、常に子供の最善の利益を第一に考え、子供に関する取組・政策を社会の真ん中に据えて進めていく、こどもまんなか社会の実現に向けた取組が進められています。
また、こども基本法において、年齢や発達の程度に応じた子供の意見の尊重が、基本理念として掲げられるとともに、子供施策の策定等に当たって、地方自治体も、子供の意見の反映に係る措置を講ずることとされています。
今後は、子供施策の推進に当たり、法の基本理念等に基づき、子供の意見を聴取するとともに、子供にしっかりと県の取組を伝えていくことが必要です。
このため、昨年度から、子育て文化審議会において、子供の意見聴取の在り方について議論を進めており、今後、議員お示しのこども若者★いけんぷらすなども参考に、子供を対象としたアンケートやヒアリングなど、効果的な実施方法について、具体的に検討していくこととしています。
また、子供に県の取組をしっかりと伝えていくため、ホームページやSNSなどの手段を有効に活用するとともに、文章を平易な表現とし、振り仮名やイラストを用いるなど、より分かりやすい工夫を行うこととしています。
私は、子供たちが健やかに成長することができるよう、子供の意見にしっかりと耳を傾け、子供と子育てに優しい社会づくりに取り組んでまいります。
         
    





       
       
       
この記事へのコメントはありません。