9令和4年9月17日(土)
「校則と児童生徒指導を考える地方議員連盟」の設立総会が開かれました。
このたび会長に就任されました流山市議会の野田宏規議員よりお声がけをいただき、私も設立ボードメンバーとして参加しております。
本議連では、児童生徒をとりまく教育環境を研究し、校則や生徒指導に関して提言を推進し、児童生徒の心身の健やかな成長に資することを目的に活動をしていきます。
校則と児童生徒指導を考える地方議員連盟HP:https://kousokugiren.themedia.jp/
学校の校則(「校則」の代わりに、「生活のきまり」、「生徒心得」などと呼ぶ学校もあります)については、令和4年9月の周南市議会定例会での一般質問において、「児童生徒が主体的に校則の運用・見直しを考える機会の創出をしてはどうか。」という質問を教育長にいたしました。
教育長からは、「校則は、学校が教育目的を実現していく過程において、児童生徒が遵守すべき学習上、生活上の規律として定められたものであり、社会通念に照らして、合理的とみられる範囲内で学校や地域の実態に応じて適切に定められるものであること、また集団生活を行う学校において、児童生徒が自主的・自律的に行動することができるようにすることが大切であることかた、校則についても、児童生徒が自分のものとして捉え、児童生徒の主体的なかかわりが大切であると認識している。」という答弁をいただきました。
一般質問でこのことを取り上げましたのは、このたび、中学校の生徒指導に関する学校・教職員向けの基本書である生徒指導提要が約12年ぶりに改訂されることがあります。
改訂される生徒指導提要には、校則の運用において、「校則に基づく指導を行うに当たっては、校則を守らせることにばかりこだわること なく、何のために設けた決まりであるのか、教職員がその背景や理由についても理解しつつ、児童生徒が自分事としてその意味を理解して自主的に校則を守るように指導して いくことが重要です。そのため、校則の内容については、普段から学校内外の者が参照できるように学校のホームページ等に公開しておくことや、それぞれの決まりの意義を 理解し、児童生徒が主体的に校則を遵守するようになるためにも、制定した背景につい ても示しておくことが適切であると考えられます。 その上で、校則に違反した場合には、行為を正すための指導に止まるのではなく、違 反に至る背景など児童生徒の個別の事情や状況を把握しながら、内省を促すような指導となるよう留意しなければなりません。」と記載されまた、「校則については、最終的には校長により適切に判断される事柄ですが、その内容によっては、児童生徒の学校生活に大きな影響を及ぼすことがあることから、その在り方に ついては、児童生徒や保護者等の学校関係者からの意見を聴取した上で定めていくことが望ましいと考えられます。また、その見直しに当たっては、児童会・生徒会や保護者会といった場において、校則について確認したり議論したりする機会を設けるなど、絶 えず積極的に見直しを行っていくことが必要です。そのためには、校則を策定したり、 見直したりする必要がある場合に、どのような手続きを踏むべきか、その過程についても示しておくことが望まれます。」とあります。
自らを取り巻く環境や社会について考え、意見を表明できる機会の一つとして、学校の校則について、子供たち自身でも考え、議論し合うということがより定着していくことを望みます。